テキストサイズ

ネムリヒメ.

第12章 アイスクリームシンドローム.






なんで…


「なんで…いるの!?」


「…はぁ!?」


クッションからちょっとだけ顔を離して隣にいる彼の顔を見る

肘をついて気だるそうに横になっているこの部屋の主…

それは…渚くんだ


「ここオレの部屋だから」

「…そうじゃなくて」


そんなの知ってるし…

毎日このベッドで寝てるもん

すぐにわかるよ…


「午後に戻るって言ったろ」

「………言ってたけど」


そうじゃないよ…


「お前のせいで眠いんだよ…」

「っ、知ってる…」


「それに…」


まだあるの!?



「お前ひとりじゃ寝れないだろ」


「っ…!!!」


そんな顔で何事もなかったように微笑まないでよ

…どうしていいかわかんなくなる


顔は熱くなるし、頭のなかはぐちゃぐちゃで、再びクッションに顔を埋めるアタシ


…から


クッションを取り上げる渚くん


「グフッ!!」


その衝撃でベッドのシーツに顔を打ち付けて顔が潰れた


「ちょっ…なにすッ……!!」


ちょっと頭にきて睨もうと顔をあげる


が、すぐ側に渚くんの顔があって驚いた




ストーリーメニュー

TOPTOPへ