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ネムリヒメ.

第13章 シャンパン☆ストロベリー.






『抱かれろ…』




…でも優しい声だった

それって、ちゃんと誰かを頼れ…ってコトだよね



「………わかってるよ」



わかってる…




渚くんだけじゃない…

葵くんも聖くんも、優しくて、一緒にいて心地よくて、アタシだって素直にそうしたい


…だけど

渚くんには毎日抱かれてる…
聖くんとも肌を重ね、葵くんにはこないだ抱かれてもいいと思った

って…なんだそりゃ……

これどんな状況なんですかね…

なんなんでしょう…って、今さら冷静な突っ込み入れてみても何もでてこないこの現実

しっかし、ホンっトに狭いな…アタシの世界は

ここにきて何日目!?

別にカラダの関係がダメだとかそんなコトを言うつもりはない

でも、誰でもいいって訳じゃないんだ…

はぁ!?…すぐ流されるくせに!?

そうじゃなくて…

じゃ、どういう訳…で!?

………しかも、出会って間もない彼らと…

…ココロは楓が大好きで、カラダは毎日他の誰かに抱かれるの!?


変なの…っ

おかしな矛盾だらけのアタシ…



普通じゃないな…



って、ちょっと待って

そもそも今のこの状況が普通じゃなさすぎる…


あんな容姿端麗の美男子たちに囲まれてる現実がすでに非現実的すぎるよ

楓は、なにを血迷ってアタシをここに呼んだの!?
獣の檻のなかに可愛い妹を放置しないで欲しいんですけど




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