ネムリヒメ.
第13章 シャンパン☆ストロベリー.
だいたい、こんなんじゃまともな考えが浮かぶわけがないじゃない…普通じゃないんだから!!
普通じゃない…
なら、普通ってなに…?
まともじゃない…
なら、まともってなに…?
これが今のアタシの当たり前になりかけてるのに…
………
あー、もう!!
病み上がりの頭には少々どころが、かなり負担が大きくて自爆しかけるアタシ…
わかんないコトが増えただけじゃん!!
そんな想いを振り消すように、首を横に振りながら、ソファーの上で膝を抱え直す
「めちゃくちゃだよ…」
そんな呟きはつけっぱなしのテレビのニュース番組の音声にかき消される
頭のなかはぐちゃぐちゃ、胸のなかはモヤモヤ…
思考回路はパンク寸前で、自分のどこかにリセットボタンがあるなら今すぐ押したい
頭のなか真っ白にしたいよ…
しかし、こんなモヤモヤを今日一番に帰宅する彼によって一瞬で吹っ飛ばされ、
挙げ句の果てにはいとも簡単にぶち壊されるとは
この時のアタシは想像もしていなかった