ネムリヒメ.
第5章 シャンプーとアイスクリーム.
昼間とのギャップに自然と彼の顔を見つめてしまうアタシに、ん…!?と睫毛を揺らして葵くんの綺麗な顔が微笑む
すると彼はアタシのカーディガンに手をかけた
「ちーちゃん、その格好…」
「あ…これ!? 聖くんの」
チラッと前を開けてカーディガンの中を覗く彼
襲われちゃうよ…と聖くんが貸してくれたカーディガン
「ヤバいんだけど…」
はっ?
葵くんの言葉の意味がわからずいると、ガバッと彼の腕の中に閉じ込められる
「そんな格好してたらオレに襲われちゃうのに…」
葵くんの爽やかな香水の香りが鼻を掠め耳元で甘い声がした
「っ…!!」
アタシの首に顔を擦り寄せ、髪を割った唇から直接耳元に彼の息がかかる
え…
え…!!
ぇえっ!!?
ちょっと…聖くん!?
アタシ…襲われてるんですけど……