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咲き乱れる桜

第1章 囚われた少女


鋭い視線に
声も出せず

私はただ、その場所に居るしかなくて

2人が怪しく笑ってるのなんて気付かず
膝の上で

ぎゅっと、手を握りしめる……


「……おい。」


その声に、反射的に
目の前の男を見上げる……


「……」

「返事ぐれぇ、出来ねぇのか?」


そんな事言われても、

怖くて堪らない。


人斬り集団と呼ばれている

新撰組の屯所に

私は、今、居るんだ……


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