
雨雲の向こう
第1章 0話
結局は、受験による重圧か、イジメか、理由はうやむやになったまま、俺は卒業して
そいつの事を考えないようにした。
もちろん俺には理解できなかった。
好きという意味も、愛してるという意味も。
どっちもただのコトバなだけで、結局は金と体の関係で成り立ってるんだ。
そうやって、母は狂って壊れたんだから。
もう、なにが普通で何が狂っているのかわからない。
ずっと一人で考えるも、分からない事が沢山出てきて。
今年で25になるが、未だに分からず、されど生活を改善したかと言えばそんなことはなく、今までと同じかそれ以上の爛れた生活を今になっても過ごしていた。
変わったことと言えば、タバコと酒が止められなくなったことくらいだな。
