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お嬢様♡レッスン

第116章 雲の上で×××

葛城はそんな綾芽の成長を嬉しく思い、彼女をロートマン家に預けたのは間違いではなかったのだと感じる。

そして、役員達も綾芽のそのしっかりとした態度に感心したのだった。

そんな中、『葛城さん。我々の姿が見えないからと言って羽目を外さないで下さいよ?』と言って彼を揶揄う役員達がいた。

彼等の言葉の意味を図りかねた綾芽は、こっそりと葛城にその真意を尋ねる。

すると葛城は苦笑いを浮かべてこう答えた。

「ははは…。ええとですね、仲良くするのは程々にと言う事でしょう」

「それが、何か?」

「要するに、エッチはNGと言う事でしょう」

「えっ!そ…そんなの当たり前じゃないですかっ!!」

葛城の言葉に動揺し、赤くなる綾芽。

「おや?綾芽は私と仲良くしたくないのですか?」

少し意地悪な笑みを浮かべて、綾芽の顔を葛城が覗き込む。

「仲良くはしたいですけど…。エッチはしませんよ!」

「本当に?」

「あ…当たり前じゃないですか!飛行機の中なんだし、他の皆さんもいらっしゃるのに…」

「そうですよね。綾芽の可愛らしい声が他の男性に聞かれては困りますからね」

「そ…そうですよ」

「でも…綾芽が声を我慢してくれれば…」

「え!?」

「ちょっとしたスリルが味わえるかも知れませんね?」

そう言って満面の笑みを浮かべ、綾芽を見る葛城。

何をされるのだろうかと、綾芽の胸はドキドキと高鳴るのだった。

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