
お嬢様♡レッスン
第116章 雲の上で×××
(それなのに、何を焦る必要があるのだ?)
そう思うのだが、どうしても綾芽に対してだけは歯止めが効かなくなる。
しかし、求め過ぎて綾芽に嫌われてしまっては、元も子もない。
「綾芽?」
腕の中でじっとしている綾芽を不思議に思い、葛城は彼女の顔を覗き込む。
すると、綾芽は嬉しそうにニッコリと笑顔を見せてキュッと彼に抱き付いて来た。
その不意打ちの笑顔と可愛らしい仕草に、葛城の胸はキュンと疼いて、またまた暴走しそうになってしまうのだ。
「どうしたんです?」
「嬉しいの。慎吾さんが自然に私の名前を呼び捨てにしてくれる事が。私を虐めたくなるって言うのも、私の事が好きだからでしょう?だから嬉しいの!」
そう言って胸に擦り寄る綾芽。
「綾芽…。お願いだから、私をそんなに煽らないで下さい。また叱られてしまいます」
本当に困ったものだ。
何故、こんなにも彼女は自分の心を擽るのだろうか。
片時も離れていたくない。
ずっと腕の中に閉じ込めておきたい。
この先、仕事が手につくのだろうかと不安が胸を過る。
それくらい葛城は綾芽に溺れてしまっていた。
それなのに綾芽と来たら、彼の腕をすり抜けると、運ばれて来たオードブルに夢中の様である。
「慎吾さん!これ、美味しいですよ!」
そう言って瞳をキラキラさせて、サーモンのカルパッチョを口に運び、もぐもぐと口を動かしている。
そう思うのだが、どうしても綾芽に対してだけは歯止めが効かなくなる。
しかし、求め過ぎて綾芽に嫌われてしまっては、元も子もない。
「綾芽?」
腕の中でじっとしている綾芽を不思議に思い、葛城は彼女の顔を覗き込む。
すると、綾芽は嬉しそうにニッコリと笑顔を見せてキュッと彼に抱き付いて来た。
その不意打ちの笑顔と可愛らしい仕草に、葛城の胸はキュンと疼いて、またまた暴走しそうになってしまうのだ。
「どうしたんです?」
「嬉しいの。慎吾さんが自然に私の名前を呼び捨てにしてくれる事が。私を虐めたくなるって言うのも、私の事が好きだからでしょう?だから嬉しいの!」
そう言って胸に擦り寄る綾芽。
「綾芽…。お願いだから、私をそんなに煽らないで下さい。また叱られてしまいます」
本当に困ったものだ。
何故、こんなにも彼女は自分の心を擽るのだろうか。
片時も離れていたくない。
ずっと腕の中に閉じ込めておきたい。
この先、仕事が手につくのだろうかと不安が胸を過る。
それくらい葛城は綾芽に溺れてしまっていた。
それなのに綾芽と来たら、彼の腕をすり抜けると、運ばれて来たオードブルに夢中の様である。
「慎吾さん!これ、美味しいですよ!」
そう言って瞳をキラキラさせて、サーモンのカルパッチョを口に運び、もぐもぐと口を動かしている。
