
お嬢様♡レッスン
第116章 雲の上で×××
「私が二人に盗られるって思っていたんでしょう?」
「それは…否定出来ませんね」
「ほら、御覧なさい」
葛城が綾芽の言葉に肯定すると、綾芽はちょっと得意げな顔をする。
そんな顔すらも愛らしい。
そして、こんな風に遠慮のない事を言い合える様になった事が何よりも嬉しい。
恋人同士になってからも、何となくお互いに遠慮をしていた所は感じていた。
綾芽は自分の主の孫であったし、綾芽からすると自分はずっと年上だった。
だから、それに対する遠慮があるとは感じていた。
今の綾芽には、年上に対する遠慮と言うものはない。
自分を対等の恋人として見ている。
そんな風に感じた。
「綾芽は変わりましたね」
「それは良い方ですか?悪い方ですか?」
「勿論、良い意味です。貴女はいつもどこか私に遠慮をしていたところがあった。でも、今はそれが感じられません」
「それはね、慎吾さんがありのままの慎吾さんを私に見せてくれたからですよ?」
「私が?」
「そうです。嫉妬してくれたり、意地悪をしたり…。それは”素”の慎吾さんでしょう?今までも、そんな事はあったけれど、昨日、久し振りに逢って、前とは違うなって思いました」
「そうですか?自分では変わったつもりはないのですが…」
「多分ね、逢えなかった時間が、二人の間にあった壁を取り除いてくれたんじゃないかなって思います」
「それは…否定出来ませんね」
「ほら、御覧なさい」
葛城が綾芽の言葉に肯定すると、綾芽はちょっと得意げな顔をする。
そんな顔すらも愛らしい。
そして、こんな風に遠慮のない事を言い合える様になった事が何よりも嬉しい。
恋人同士になってからも、何となくお互いに遠慮をしていた所は感じていた。
綾芽は自分の主の孫であったし、綾芽からすると自分はずっと年上だった。
だから、それに対する遠慮があるとは感じていた。
今の綾芽には、年上に対する遠慮と言うものはない。
自分を対等の恋人として見ている。
そんな風に感じた。
「綾芽は変わりましたね」
「それは良い方ですか?悪い方ですか?」
「勿論、良い意味です。貴女はいつもどこか私に遠慮をしていたところがあった。でも、今はそれが感じられません」
「それはね、慎吾さんがありのままの慎吾さんを私に見せてくれたからですよ?」
「私が?」
「そうです。嫉妬してくれたり、意地悪をしたり…。それは”素”の慎吾さんでしょう?今までも、そんな事はあったけれど、昨日、久し振りに逢って、前とは違うなって思いました」
「そうですか?自分では変わったつもりはないのですが…」
「多分ね、逢えなかった時間が、二人の間にあった壁を取り除いてくれたんじゃないかなって思います」
