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押し寄せる快楽に、綾芽の腰はガクガクと揺れ、口からは嬌声を上げる事しか出来ない。

彼女の奥から溢れ出る蜜は、葛城の掌を濡らし、手首まで滴り落ちる。

中を掻き回される度に上がる水音。

彼が蜜を啜る音。

そして花の芽に吸い付く音が綾芽の鼓膜を震わせ、彼女の快楽を引き出す。

そのあまりの気持ち良さに、彼女の奥からは白く泡立った蜜が溢れ出た。

葛城はそれを見て、嬉しく思う。

彼女が本気で感じている証だ。

もっと自分を感じて欲しい。

自分だけを。

次第に激しくなる、葛城の動きに綾芽の息も上がって来る。

「ああっ！慎吾さんっ!!もうっ…駄目っ!!」

綾芽の脚に力が籠り、花弁の中がギュッと彼の指を締め付ける。

彼女の足指は何かを握る様に折れ曲がり、彼女の限界が近い事を彼に伝えた。

「それではおイキなさい」

そう言って葛城は、抜き挿しする指の速度を速めると、綾芽の身体は大きくビクンと跳ね収縮した後、小さくビクビクと震えた。

いつもならここで葛城は指を抜き、彼女に労いの口付けを落とす筈なのだが、今日の彼は違っていた。

彼はロートマン兄弟の影を彼女の中から追い出したかったのかも知れない。

綾芽に無理をさせてはいけないと思いつつも、更なる快楽を彼女に与えようと、達したばかりの彼女の中を掻き乱した。

「駄目ェっ!!やっ!!慎吾さんっ!!」

「まだまだこんなものではないでしょう？」