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お嬢様♡レッスン

第117章 慌ただしい日々

これから先の事は分からないけれど、葛城とであれば乗り越えられる。

根拠はないけれど。

一つ一つを乗り越えて来た。

だからこれから先も乗り越えていける。

そんな自信が綾芽にはある。

「お祖父様、私、新婚旅行は船にするわ。あの船長さんが勧めてくれたのだもの…。彼の心と一緒に世界を回るわ」

綾芽は微笑んでそう言うと葛城を見る。

そして、葛城は彼女の笑顔に微笑み返して頷いた。

「よし!そうと決まれば早速手配だな。明日から忙しくなるな。早く曾孫の顔も見たいし、僕が元気な内に頑張ってくれよ!?」

そう言って笑う宗佑。

この日の夜、三人は心ゆくまで語り明かした。

そのお陰で翌日、綾芽は寝坊をしてしまい、日本に帰る便を一本遅らせると言うハプニングが発生した。

プライベートジェットを出そうと言う宗佑の言葉を断り、葛城の希望でエコノミーで日本に戻る。

「もう!まだ私とくっついていたいんですか?」

そう言って綾芽が揶揄うと葛城は、『いいえ。経費節減の為です!』と言ってそれを否定した。

「まぁ、どちらでもいいですよ?」

そう言って綾芽が葛城の肩に頭を預ける。

少し窮屈ではあるが、幸せな気分で二人は日本へと戻ったのであった。

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