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お嬢様♡レッスン

第118章 Last Lesson♥幸せになりましょう

オイルで滑りの良くなった葛城の掌が綾芽の腹の上を滑って行く。

彼は腹部から心臓へ向けて手を動かす。

綾芽は普通のマッサージにホッとしたのも束の間、彼の両手は彼女の胸の膨らみを掴むと、左右に揺らした。

「んんっ…」

ふるふると揺れる綾芽の柔らかい胸。

その先の尖りを唇で軽く愛撫する。

葛城の唇に擦られた先端は、次第に隆起し固く芯を持つ。

(やっぱり普通のマッサージじゃなかったのね…)

そう思いながらも、綾芽の身体は熱を帯び、疼き始めた。

愛する男性に触れられて、感じない訳がない。

こうなってしまったら、抗えない。

綾芽は覚悟を決める。

何度抱かれても飽きることはなく、ますます彼が好きになっていく。

ふと視線を落とすと、彼の視線とぶつかる。

引き寄せられるように、綾芽が身を起こすと、葛城も綾芽に引き寄せられたかのように身を乗り出して、彼女の唇を捉えた。

舌を絡め唾液を交換し、愛を混ぜ合わせる。

葛城はオイルがシャツに付着する事も構わず綾芽を抱き締め、口付けを深くしていく。

綾芽の体温に温められ、蒸発し、拡散する香りは薔薇の香り。

女性の魅了を高める、高貴な香り。

二人はその香りに酔い痴れながら、肌を重ね合わせる。

今日も、明日も、明後日も。

愛を積み重ねて行く。

その誓いを立てる日は、もう間もなくだ───。

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