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お嬢様♡レッスン

第118章 Last Lesson♥幸せになりましょう

”コンコン!”

扉を叩く音に、純白のドレスに身を包んだ綾芽は振り返る。

傍では恵莉奈と安岡が、彼女のドレスとメイクの最終チェックを入念に行っていた。

扉の向こう側に『どうぞ』と声を掛けると、扉が開かれた。

「綾芽!おめでとう」

そう言って入って来たのは、フレデリクとウィリアムだった。

「わぁ~!!…綾芽…すっごく綺麗だよ!ね?兄さん!」

「ああ…、本当に美しいね。このまま攫ってしまいたい程だよ…」

そう言って二人は綾芽を眩しそうに見る。

「綾芽さん、この方々は?」

突然現れた美形の二人組に、恵莉奈は胸を高鳴らせながら、綾芽に尋ねる。

「ロートマン兄弟よ。こちらがウィリアムでこちらがフレデリク。二人共、こちらは恵莉奈さんよ」

綾芽からそう紹介されると、二人は腰を落とし、流麗な仕草で恵莉奈の手の甲に口付けた。

姫川と言う婚約者がありながらも、顔を紅く染める恵莉奈。

安岡も、二人の美しさにポカンと口を開けて見ていた。

「安岡!あまりジロジロと見るものではないわ。失礼よ?」

そう恵莉奈に言われて、ハッと吾に返る安岡。

「そう言えば、綾芽のお披露目パーティでお見掛けした覚えがあるわ!とっても素敵な方だから覚えているわ」

「覚えて頂いており、光栄です」

そう言うとウィリアムは、再び流れるような仕草でお辞儀をした。

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