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お嬢様♡レッスン

第118章 Last Lesson♥幸せになりましょう

結婚披露パーティも滞りなく進み、二人は解放されると、自分達の部屋に戻る。

邸の者達がパーティの間に準備したのだろうか。

新婚の二人の為に、リネン類は明るく薄いピンク色に変えられ、その上には揃いのバスローブ、そして薔薇の花弁が撒かれてあった。

焚かれているアロマの香りはイランイラン。催淫作用のある香りである。

浴室を見ると、バスタブにもやはり薔薇の花弁が浮かべられていた。

ここまでお膳立てされると恥ずかしい。

『ちょっと…。これは…』と言って綾芽が顔を赤らめながら俯いた。

「仕方がありませんよ。結婚の後はベビーの誕生を期待されるものですから」

そう言う葛城も苦笑気味である。

「まぁ、私は暫くは貴女と二人でイチャイチャしていたいので、あの二人には待って頂く事になると思いますが…」

葛城はそう言いながら、綾芽を窓際まで連れて行く。

外ではまだ、大勢の参列者達が残って思い思いに宴を楽しんでいた。

「こんなに大勢の方に祝福されて、私達は幸せですね?」

そう言うと綾芽は葛城の腕に自分の腕を絡めて、凭れかかる。

葛城は腕の絡んでいない方の手で綾芽の頭を一撫でし、その手を頬にそえると、彼女の額に口付けを落とした。

「ええ。幸せです。とても。でも、もっと幸せになりましょうね?」

葛城の言葉に綾芽は微笑んで頷いた。

「それでは、ここまでお膳立てして頂いているので、早速、愛を育みましょうか」

そう言って葛城はニコッと笑った。


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