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お嬢様♡レッスン

第124章 【番外編】男達のバレンタイン事情


「お姉ちゃんに手伝って貰って、マナが初めて作ったの。"トリュフ"って言うんだって! いっぱい作ったんだけど……。一個しか綺麗に丸めらんなくて……」

そう言うと愛華は悲しそうな顔をした。

「それでね、一個しかないんだけど、大好きなタツ兄に食べて貰いたくて……」

「一番綺麗なヤツを俺に?」

「うん!」

「失敗したのはどうしたの?」

「お兄ちゃんとお姉ちゃんとマナで食べたよ」

「他のお兄ちゃん達には?」

「あげない。だってマナが好きなのはタツ兄だもん!」

愛華はそう言うと満面の笑みを浮かべた。

その笑顔に、少しだけドキッとする白河。自分にはロリコンの趣味はない筈なのだが。

しかし、速水の妹である愛華はかなりの美少女である。あと何年かすれば、彼女に恋焦がれる男は後を絶たなくなるだろう。

その時には、自分等相手にされないだろう等と少し寂しく思う。

「マナ、頑張って早く大きくなるから! 牛乳も毎日飲んで、タツ兄の隣に並んでも大丈夫って思われるくらいに大きくなるから!!」

「ふふっ。分かったよ。でもな、お兄ちゃん、好きな人が居るんだよ」

そう言うと白河は後ろに聳える邸を見上げた。

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