テキストサイズ

お嬢様♡レッスン

第124章 【番外編】男達のバレンタイン事情


「いや、別に悪くはないけど……」

白河も炬燵に足を突っ込むと、久し振りの幼馴染達の顔に気持ちが和らぐのを感じた。黒崎も速水も元気そうだと安心する。

「マコってばさぁ、こんな事言ってるけど、本当は誰からもチョコが貰えなくて、小母さんに貰いに来たんじゃないのぉ?」

そう言って炬燵の中で速水が隣に座る黒崎の脚を軽く蹴る。

「んなわけあるかっ!! 俺だって秘書課の皆さんや他の部署の女子社員の皆さんに貰ったってぇ……のっ!!」

黒崎も速水に負けじと炬燵の中で、彼の脚を軽く蹴り返す。

「ちょっ!! 炬燵が揺れるから、中で暴れないで下さいよ」

柳瀬がそう注意すると、黒崎と速水は「何だとぅ?」と同時に言って柳瀬の足を捉え、その裏を擽った。

「きゃはっ!! ちょっ!! 止めて下さいっ!! ヤダっ!! 止めてっ!!」

そう言って身悶える柳瀬。彼が暴れるので、更に炬燵が揺れる。そんな彼等の様子を見て居ると、杜若の堕ちていた気分が、すっかり明るくなってきた。

やはり、この面子で飲むのは楽しい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ