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お嬢様♡レッスン

第124章 【番外編】男達のバレンタイン事情


「ところで巽くぅ~ん? 君、俺の可愛い妹ちゃんから、何か貰わなかったかぁ~い?」

どうやら速水の攻撃の矛先は、白河へと移ったようである。

「え? どっちの?」

速水の言葉に、黒崎が喰い付いた。二人から解放された柳瀬は、暴れて乱れた呼吸を肩で息をしながら整えている。

「それがさぁ、聞いてよマコ。愛華の方なんだよ!! 俺の可愛い天使ちゃんのマ・ナ・カ!!」

「え? マナって幾つだったっけ?」

「12! 来年……、いや、今年中学生!」

「うわっ!! 犯罪……」

「ロリコン……」

皆、愛華の年齢を聞くと、白河をまるで悪者を見るような目で見る。

「ちょっとまてぃ! 俺は何もしてないっつーのっ!!」

「嘘吐くな。チューしたクセに……」

「えっ!? 巽君、それマジっすか? それはヤバイんじゃないっすか?」

杜若まで、白河を憐れむような目で見た。毎日、綾芽と葛城のラブラブっぷりを見せつけられておかしくなってしまったのかと。

「いやいやいやいや。俺はしてない! 俺からはしてないぞ!! 第一、子供からの"ほっぺにチュー"だ。父親か兄貴にするようなもんだろっ!!」

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