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お嬢様♡レッスン

第124章 【番外編】男達のバレンタイン事情


「俺も親父も、マナからチューされた事なんてないぞ。こちらからすることはあってもなっ!!」

「ってか、リュウ。それも問題だと思うぞ? マナ、嫌がるだろ……」

「ああ、嫌がられたね。でも、兄ちゃんは負けないもんね!! 巽がマナの心を奪おうが、ほっぺにチューをされようが、マナのファースト・キスは赤ん坊の時に俺が奪ってやったからな!!」

そう堂々と言い切る速水。彼以外の、その場に居る全員が「それはどうかと思う」と心の中で思っていたが、そんな事は速水には関係ない。

「そう言えば、広夢と莉玖は、誰かからチョコは貰ったのか?」

突然、黒崎から話を振られた柳瀬と杜若は、少しの間の後、綾芽から貰ったと答えた。

「なぁにおぉぉぉう!?」

二人の言葉を聞いて、黒崎・速水・白河の三人が目を見開いて彼等を凝視する。

三人とも、綾芽から貰えるのではないかと、少しだけ期待していたのだ。

それなのに自分達貰える事なく、柳瀬と杜若が貰えた。それには衝撃を隠せない。

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