お嬢様♡レッスン
第23章 執事のお仕事◆杜若莉玖の場合
綾芽はシャワーを浴びた後、身支度を整えて朝食を摂る為にダイニングへ下りる。
その間、杜若は一言も話さない。
先程のハプニングの事もあり、少々気まずい。
食事の間中も、杜若は始終無言だった。
(何か話さないと…)
そう綾芽が思った時だった。
「お嬢様、本日のご予定ですが…」
やっと杜若が口を開いた。
綾芽はホッとした。
予定でも何でもいい。
重苦しい沈黙で無ければ。
綾芽は杜若の言葉に耳を傾けながらそう思った。
「それでてすね、お嬢様。私の祖母がお嬢様にお会いしたいと申しておるのですが、会って頂けますでしょうか?」
「杜若さんのお婆様?」
「はい、お嬢様にとってもそうなります」
「…!! 勿論よ!私もお会いしたいです!」
「そうですか?それは祖母が喜びます。それではレッスンの時に連れて参ります」
「はい!お会い出来るのを楽しみにしてますね!」
綾芽はそう言って嬉しそうに笑った。
杜若にはその笑顔が眩しかった。
自分の使命はこの笑顔を守る事。
邪な考え等、抱いてはならない。
杜若はそう改めて思い、心に楔を打ち込む。
「乗馬用の衣装はクローゼットに一式揃えて起きました。お時間になりましたらお迎えに上がりますので、それ迄お部屋でお寛ぎ下さい」
そう言ってお辞儀をすると杜若は朝食の皿を下げ、乗馬の準備と備品や設備等のチェックの為に乗馬エリアに移動した。
備品を確認しチェック表に記入していく。
馬場の周りの柵や馬房の中にも壊れている箇所はないかを一つ一つ手で揺すって確認し、リストに記入していく。
本来は厩務員の仕事であり、担当者がチェックを行い表を執事に提出する事になっている。
杜若は元々この厩務員で父と二人で手分けをして行っていた。
しかし彼が執事に上がってしまった為、そうなると父一人がそれを行わなければならなくなる。
それはかなりの負担になる為、そうならない様に現在も杜若が引き続きチェックを父と二人で行っているのだ。
杜若は綾芽の執事になる際に、今迄の仕事をなるべく続けられる様、宗佑に願い出ていた。
主もそれを理解し、仕事が続けられる様に取り計らってくれた。
その間、杜若は一言も話さない。
先程のハプニングの事もあり、少々気まずい。
食事の間中も、杜若は始終無言だった。
(何か話さないと…)
そう綾芽が思った時だった。
「お嬢様、本日のご予定ですが…」
やっと杜若が口を開いた。
綾芽はホッとした。
予定でも何でもいい。
重苦しい沈黙で無ければ。
綾芽は杜若の言葉に耳を傾けながらそう思った。
「それでてすね、お嬢様。私の祖母がお嬢様にお会いしたいと申しておるのですが、会って頂けますでしょうか?」
「杜若さんのお婆様?」
「はい、お嬢様にとってもそうなります」
「…!! 勿論よ!私もお会いしたいです!」
「そうですか?それは祖母が喜びます。それではレッスンの時に連れて参ります」
「はい!お会い出来るのを楽しみにしてますね!」
綾芽はそう言って嬉しそうに笑った。
杜若にはその笑顔が眩しかった。
自分の使命はこの笑顔を守る事。
邪な考え等、抱いてはならない。
杜若はそう改めて思い、心に楔を打ち込む。
「乗馬用の衣装はクローゼットに一式揃えて起きました。お時間になりましたらお迎えに上がりますので、それ迄お部屋でお寛ぎ下さい」
そう言ってお辞儀をすると杜若は朝食の皿を下げ、乗馬の準備と備品や設備等のチェックの為に乗馬エリアに移動した。
備品を確認しチェック表に記入していく。
馬場の周りの柵や馬房の中にも壊れている箇所はないかを一つ一つ手で揺すって確認し、リストに記入していく。
本来は厩務員の仕事であり、担当者がチェックを行い表を執事に提出する事になっている。
杜若は元々この厩務員で父と二人で手分けをして行っていた。
しかし彼が執事に上がってしまった為、そうなると父一人がそれを行わなければならなくなる。
それはかなりの負担になる為、そうならない様に現在も杜若が引き続きチェックを父と二人で行っているのだ。
杜若は綾芽の執事になる際に、今迄の仕事をなるべく続けられる様、宗佑に願い出ていた。
主もそれを理解し、仕事が続けられる様に取り計らってくれた。