お嬢様♡レッスン
第3章 これがお仕えする者達です、お嬢様
「彼等以外にも特別に御紹介しなければならない者達がおりますが、その者達にはお嬢様のお部屋で待つ様に申し付けて御座います。一旦、お部屋に戻りましょう」
「分かりました」
綾芽は素直に高月に従い部屋へ戻ると目を見張った。
そこには葛城や高月にも劣らない執事服に身を包んだイケ面達が5人、並んで綾芽を待ち受けていたからである。
「高月さん?あの…この人達は…?」
狼狽えながらも高月に尋ねると、彼が答える。
「この者達はお嬢様の教育係兼専属執事でございます」
「えっ…」
綾芽は絶句した。
(幾ら何でも多過ぎじゃない?)
「旦那様のご意向です」
「はぁ…」
「さぁ、お前達。お嬢様に自己紹介を」
高月にそう命ぜられ、1番右端に立つ男性が一歩前へ出る。
「初めまして、お嬢様。黒崎真琴(クロサキマコト)と申します。『黒崎』とお呼び下さい。政治・経済を担当させて頂きます」
黒崎と名乗る男性が胸に手を当てお辞儀をする。
葛城や高月の様な流麗さはない物の、キビキビとしていて爽やかで『頼れるお兄ちゃん』と言った感じだ。
黒崎が一歩引くと隣の男性が一歩前へ出て、同じようにお辞儀をする。
「初めまして、お嬢様。速水琉聖(ハヤミリュウセイ)と申します。私は主にピアノやヴァイオリン等の音楽やダンス等を担当させて頂きます」
そう言って再度お辞儀をする様は漫画や物語の王子様の様だった。
速水が一歩下がると次は中央に立っていた一際背の高い男性が一歩前に出る。
「初めまして、お嬢様。白河巽(シラカワタツミ)と申します。茶道を担当させて頂きます」
茶道とは意外だと思いながらも、背筋が伸び丁寧な所作にその片鱗を伺えた。
白河はスッキリした顔立ちの切れ長の目が涼しげな美形だった。
白河が一歩下がると次はその左隣の男性が一歩前に出る。
「初めまして、お嬢様。柳瀬広夢(ヤナセヒロム)と申します。担当は華道を務めさせて頂きます」
そう言ってお辞儀をした後、柳瀬はにっこりと微笑んだ。
柔らかく優しい雰囲気は、花のイメージにピッタリだと綾芽は思った。
柳瀬が下がると最後の1人が前に出る。
「初めまして、お嬢様。杜若莉玖(カキツバタリク)と申します」
「え?」
最後の1人が名乗ると綾芽は思わず聞き返してしまった。
「杜若は綾芽様の従兄弟です」
「分かりました」
綾芽は素直に高月に従い部屋へ戻ると目を見張った。
そこには葛城や高月にも劣らない執事服に身を包んだイケ面達が5人、並んで綾芽を待ち受けていたからである。
「高月さん?あの…この人達は…?」
狼狽えながらも高月に尋ねると、彼が答える。
「この者達はお嬢様の教育係兼専属執事でございます」
「えっ…」
綾芽は絶句した。
(幾ら何でも多過ぎじゃない?)
「旦那様のご意向です」
「はぁ…」
「さぁ、お前達。お嬢様に自己紹介を」
高月にそう命ぜられ、1番右端に立つ男性が一歩前へ出る。
「初めまして、お嬢様。黒崎真琴(クロサキマコト)と申します。『黒崎』とお呼び下さい。政治・経済を担当させて頂きます」
黒崎と名乗る男性が胸に手を当てお辞儀をする。
葛城や高月の様な流麗さはない物の、キビキビとしていて爽やかで『頼れるお兄ちゃん』と言った感じだ。
黒崎が一歩引くと隣の男性が一歩前へ出て、同じようにお辞儀をする。
「初めまして、お嬢様。速水琉聖(ハヤミリュウセイ)と申します。私は主にピアノやヴァイオリン等の音楽やダンス等を担当させて頂きます」
そう言って再度お辞儀をする様は漫画や物語の王子様の様だった。
速水が一歩下がると次は中央に立っていた一際背の高い男性が一歩前に出る。
「初めまして、お嬢様。白河巽(シラカワタツミ)と申します。茶道を担当させて頂きます」
茶道とは意外だと思いながらも、背筋が伸び丁寧な所作にその片鱗を伺えた。
白河はスッキリした顔立ちの切れ長の目が涼しげな美形だった。
白河が一歩下がると次はその左隣の男性が一歩前に出る。
「初めまして、お嬢様。柳瀬広夢(ヤナセヒロム)と申します。担当は華道を務めさせて頂きます」
そう言ってお辞儀をした後、柳瀬はにっこりと微笑んだ。
柔らかく優しい雰囲気は、花のイメージにピッタリだと綾芽は思った。
柳瀬が下がると最後の1人が前に出る。
「初めまして、お嬢様。杜若莉玖(カキツバタリク)と申します」
「え?」
最後の1人が名乗ると綾芽は思わず聞き返してしまった。
「杜若は綾芽様の従兄弟です」