お嬢様♡レッスン
第27章 嵐の様な来訪者
速水は、お辞儀をすると部屋を出て行った。
「俺も戻らないと。馬房の掃除しなきゃ…」
「そっか…今度私もお掃除手伝っていい?」
「駄目!綾芽にそんな事させたら高月さんに怒られる」
「私が頼んでも駄目なの?」
「うん。掃除は駄目。馬の手入れはダイジョーブ」
「分かった。じゃあ、シラユキのブラッシングしに行くね!」
「ああ、アイツもきっと喜ぶ」
そう言って優しく微笑む莉玖に綾芽はドキッとした。
馬の話をしている時の莉玖は本当に優しい顔をする。
それだけ馬を大切に思って居るのだろう。
「じゃー、行くな?」
「うん。頑張ってね?」
「ああ」
莉玖とはあんな事があってから、少し気まずさがあったが普通に話せた。
莉玖が出て行った後、入れ違いで高月が入ってきた。
顔色が悪い。
「どうしたの?大丈夫?」
「すみません。あの方、どうも苦手で…」
「高月でも苦手な人が居るのね」
「私も人間ですよ?」
「そうよね。少し安心したわ」
そう言って綾芽はふふっと笑った。
「以前は左程苦手ではなかったのですがね?」
「それなのにどうして?」
「貴女に出逢ってしまったからですよ?綾芽様」
高月はそう言うと綾芽を抱き寄せた。
「貴女以外の女性には触れたくない。触れられたくない」
「え?」
「恵莉奈様は執事と寝るのがお好きなお方。つまりそう言う事です」
「え━━━!?」
「速水には今回犠牲になって貰います」
「可哀想なんじゃ…」
「他の執事を守る為です!」
「………(そんなに凄いのね)」
「………(コクン)」
その時、高月の携帯が鳴った。
「速水からのSOSです。お嬢様、参りますよ!」
「あ。はい!」
綾芽は高月に連れられて、1階のリビング迄降りた。
「恵莉奈様、ご紹介致します。こちらが当白鳥館の主、綾芽様で御座います」
「初めまして、恵莉奈さん。綾芽と申します。以後、お見知りおきを」
高月に紹介され、綾芽はスカートの裾を少し摘まんでお辞儀をする。
「この子が、執事と駆け落ちした綾音さんのお嬢さん?庶民育ちの?」
かなり棘のある恵莉奈の言葉に、綾芽はイラッとしたが、それを飲み込み笑顔を作る。
「ええ。そうですわ。ですので色々とまだ分からない事が多過ぎますの。色々と御教示頂けますと助かりますわ」
「俺も戻らないと。馬房の掃除しなきゃ…」
「そっか…今度私もお掃除手伝っていい?」
「駄目!綾芽にそんな事させたら高月さんに怒られる」
「私が頼んでも駄目なの?」
「うん。掃除は駄目。馬の手入れはダイジョーブ」
「分かった。じゃあ、シラユキのブラッシングしに行くね!」
「ああ、アイツもきっと喜ぶ」
そう言って優しく微笑む莉玖に綾芽はドキッとした。
馬の話をしている時の莉玖は本当に優しい顔をする。
それだけ馬を大切に思って居るのだろう。
「じゃー、行くな?」
「うん。頑張ってね?」
「ああ」
莉玖とはあんな事があってから、少し気まずさがあったが普通に話せた。
莉玖が出て行った後、入れ違いで高月が入ってきた。
顔色が悪い。
「どうしたの?大丈夫?」
「すみません。あの方、どうも苦手で…」
「高月でも苦手な人が居るのね」
「私も人間ですよ?」
「そうよね。少し安心したわ」
そう言って綾芽はふふっと笑った。
「以前は左程苦手ではなかったのですがね?」
「それなのにどうして?」
「貴女に出逢ってしまったからですよ?綾芽様」
高月はそう言うと綾芽を抱き寄せた。
「貴女以外の女性には触れたくない。触れられたくない」
「え?」
「恵莉奈様は執事と寝るのがお好きなお方。つまりそう言う事です」
「え━━━!?」
「速水には今回犠牲になって貰います」
「可哀想なんじゃ…」
「他の執事を守る為です!」
「………(そんなに凄いのね)」
「………(コクン)」
その時、高月の携帯が鳴った。
「速水からのSOSです。お嬢様、参りますよ!」
「あ。はい!」
綾芽は高月に連れられて、1階のリビング迄降りた。
「恵莉奈様、ご紹介致します。こちらが当白鳥館の主、綾芽様で御座います」
「初めまして、恵莉奈さん。綾芽と申します。以後、お見知りおきを」
高月に紹介され、綾芽はスカートの裾を少し摘まんでお辞儀をする。
「この子が、執事と駆け落ちした綾音さんのお嬢さん?庶民育ちの?」
かなり棘のある恵莉奈の言葉に、綾芽はイラッとしたが、それを飲み込み笑顔を作る。
「ええ。そうですわ。ですので色々とまだ分からない事が多過ぎますの。色々と御教示頂けますと助かりますわ」