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お嬢様♡レッスン

第38章 執事は見たⅠ

そして、変なところで責任感が働き、綾芽の恋が成就するのを最後まで見守ろうと思ってしまった。

黒崎が見守る中、葛城は綾芽に近づくと小声で何かを話しかけた。

夜中と言う事で、抑えているのだろう。

はっきりとした言葉は黒崎には聞き取れなかった。

そうこうしている内に、葛城が綾芽の布団を引き剥がし、彼女の手を口に咥え始めた。

(おぉぉぉぉ!!)

黒崎が見た事もない、葛城の大人の男の色気がそこはなとなく漂っている。

『やっ!』と言って綾芽は顔を真っ赤にして俯いてしまった。

(そりゃあ、俯くよね。あんな色っぽい葛城さん、直視出来ないよね)

‟うんうん”と頷きながら、黒崎は再び彼らを見守る。

傍から見れば唯の覗きである。

その時、葛城の影が綾芽に重なった。

(おおっ!チューしたのかっ!)

葛城の影が離れて、何かを綾芽に告げると彼女は泣き出した。

しかし、悲しそうではない。

(これは…想いが通じたんだな。良かったな、お嬢様!)

葛城が綾芽を組み敷いて、彼女に激しい口付けを与える。

口付けながら、葛城は綾芽のネグリジェの釦を外していく。

彼が覆い被さっている為、黒崎のところからは綾芽の身体は見えないが、きっと葛城の手は、綾芽の乳房を揉み上げているに違いない。

ひょっとしたら、乳首を指先で弄んでいるのかも知れない。

話をする際に潜められていた彼らの声は、興奮の為なのか今、はっきりと黒崎の耳にも届いていた。

「はぁ…ん…ダメぇ…」

「駄目ではないでしょう?私を想ってご自身で触っていらしたのでしょう?」

「やぁ…ん…言わないで…」

「ふふっ、どんな風に触られていたんですか?こんな風に優しく?それともこんな感じに強くですか?」

「あっ!」

一際大きく綾芽の声が上がる。

(おお~!乳首を摘まんだのか!?)

黒崎は妄想力を駆使し、葛城の手の動きを想像する。

葛城の指が、綾芽の乳首をクリクリと弾き、それに合わせて彼女の身体がビクビクと動いている。

ベッドのスプリングが軋む音を立てるのはそのせいだ。

葛城の身体が少しずつ綾芽の身体の下に下がっていき、彼の頭が胸の辺りで止まると、綾芽は一層甘い声を上げた。

恐らく、葛城が彼女の胸の尖りを口に含み、舌で転がし始めたのだ。

「あっ!あん!やぁん!」

「綾芽様は、本当にここが弱いですね?」

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