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お嬢様♡レッスン

第38章 執事は見たⅠ

葛城は自分の欲棒を握ると、綾芽の花弁にそれを押し当て擦り上げる。

蜜が絡まる“クチュ、クチュ”という音が聞こえた。

いよいよ二人が一つになる時が来たようだ。

(おおっ!いよいよか!!葛城さん、前戯長ぇよ…)

黒崎が二人を見守り続けてから、有に二時間は過ぎている。

(ラブホだったら休憩終わってるぞ?)

そんな突っ込みを心の中で入れつつ、黒崎は二人が一つになる瞬間を息を呑んで見守った。

「綾芽様…?これが欲しいですか?」

葛城の問い掛けに、綾芽は何度も首を縦に振る。

「本当に?」

(おおい!ここまで来てまた焦らすのかよっ!)

黒崎まで焦れてきた。

当然の事ながら、綾芽もである。

彼女は、身を起こすと葛城の首に腕を巻き付ける。

「葛城さん、大好き!だから葛城さんが欲しいのっ!」

「…っ!!そんな可愛い事を言われてしまったら、抑えられなくなってしまいます…。今日は朝迄、眠れない事を覚悟して下さいね?」

「ぅ…。分かりました。でも、私だって前の私じゃありませんよ?私の身体でお伝えしたい事が沢山あるんですから!」

「ふふっ、それは楽しみですね」

そう言って葛城は微笑んだ後、綾芽の頬に手を添え口付ける。

舌を絡める音が、黒崎の耳にも届く。

部屋の中は甘い空気で満たされているなと黒崎は感じた。

それは、部外者の自分には甘過ぎるくらいに。

葛城は、綾芽の身体を引き寄せて後ろへ倒れると、口付けをしたまま彼女の花弁へ欲棒を一気に突き立てた。

「ふぅっん!」

綾芽は、待ち侘びていた甘い衝撃に繋がった唇から溜息を零した。

葛城は綾芽の腰を抑えて、彼女を下から激しく突き上げる。

「あっ!あん!やっ!いきなりっ!」

「すみません。抑えられそうにありません」

「いいのっ…我慢しないで?いっぱい…いっぱい葛城さんを感じさせてっ?」

「綾芽さまっ!」

(うぉぉぉ!すげぇ…!半端ないな、あの腰の動き…)

葛城の動きに合わせてベッドのスプリングがギシギシと音を立てて軋む。

天蓋付ベッドのカーテンがそれと同時にゆらゆらと揺らめく。

「あっ!あっ!葛城さ…ダメ…もう、イク…」

「もうですか?まだ、入れたばかりですよ?」

「だって…激しっ…」

「ふふ…いいですよ?おイキなさい。でも、お休みする暇はありませんからね?」

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