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お嬢様♡レッスン

第46章 お爺様とのお散歩

「私が優柔不断なのがいけないのは分かっているんですけど…」

「仕方がないよ。キミはここに来るまで恋すら知らなかったんだから」

「えっ?何故、そんな事をご存じなんですか?」

「え?ああ、そうか…。そろそろキミに本当の事を話す時が来たのかも知れないね」

そう言うと宗佑は、遠い目をしながら空を見つめた。



キミの父親と綾音の結婚の事についてだけれど、僕は反対していた訳ではないんだ。

唯、時期はまだ早いとは思っていた。

杜若は非常に優秀な子でね、使用人だったけれど、それだけでは勿体ないくらいだった。

だから、僕は彼に秘密裏にグループの内部を調査する役目を彼に与えた。

グループの会社は日本全国にある。

10年。

その間に、グループの膿を出し、会社を立て直して貰う事にしたんだ。

その後は戻って来て、綾音と結婚し、東乃宮の一員として迎える予定だった。

しかし、その期間が待てずに綾音は彼を追いかけて家を出てしまったんだ。

でも、10年もすれば戻って来るだろうと思っていた。

だが、彼等は戻って来なかった。

まだ、やる事があるからってね。

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