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お嬢様♡レッスン

第46章 お爺様とのお散歩

彼は僕が頼んだ仕事をしてくれていた訳で、連絡はいつも取っていたんだよ。

特に、綾芽。

キミが生まれてからは、頻繁にね?

キミが初めて笑った時の写真。

キミが初めて『ママ』と言った日。

キミが初めて寝返りを打った日。

キミに何か新しい変化がある度に、二人は僕に教えてくれた。

だから、遠く離れていても、キミの事は何でも知っているよ。


宗佑は話終えると、優しい目で綾芽を見つめた。

「そうだったんですね。反対されていた訳じゃなかった。悪者じゃなくて良かった…」

「悪者だなんてとんでもない!キミのお父さんは全ての使用人から尊敬されていたよ!」

だからなのか。

自分がこの邸に来た時に、皆が優しく迎えてくれたのは。

綾芽の心はジンと熱くなった。

「でも、キミには不自由をさせたと思う。杜若の仕事が終わったら次から次へと転校しなければならず、友達も陸に出来なかっただろう?」

「それはちょっと寂しかったですけど、でも父も母も、その分、私と遊んでくれましたし、愛を注いでくれました。だから、不自由だとか感じた事はないですよ?」

「そうか…。有難う…。ああ、それでキミの話だったね」

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