無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「お～！美味そうな匂いがすると思ったら…」

「あ、お兄ちゃんおはよう！」

「おはよう、綾芽ちゃん！昨日はよく眠れた？」

「ええ。もうバッチリ！あっ！摘み食いは駄目よ？」

「あはは…バレたか」

「お兄ちゃん、そろそろ皆も起こして来てくれる？」

「そうだな、飯が冷めちゃうもんな。了解！」

「ふふっ、宜しくね！」

黒崎が皆を起こしに上へ上がると、綾芽は焼き魚と玉子焼き等を盛り付け、テーブルに並べていく。

「綾芽ちゃん、おはよー…」

ぼーっとした顔の速水が姿を表したのを筆頭に、白河と柳瀬も降りて来た。

皆がテーブルに着くと、綾芽はご飯と味噌汁を皆に配り、それが終わると席に着いた。

「おー！和食だ！！」

「和食の朝飯なんて初めてかも…」

皆、物珍しそうに瞳を輝かせて綾芽の作った朝食について思った事を口にする。