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「うはっ！プライベートビーチだな！」

「まだ、泳ぐには早いけど、少し浸かってみる？」

「そうですね！」

三人は靴と靴下を脱ぐと、ズボンの裾を捲くり上げ、脚を海に浸した。

「結構、冷たいですね…」

「でも、綺麗だね。あ！魚が居るよ？」

普段、人の立ち入らない島である為か、浅瀬で魚が泳いでいた。

「これ、何の魚かな？」

「ん？これは”ベラ”だな」

「初めて見ました！」

「あー…関東では食べないもんなぁ…」

「えっ！食べられるんですか？」

「ああ、西ではね。東の方だと身が締まらなくて水っぽいから食べないんだけど、瀬戸内辺りだと海流が早いし、プランクトンも豊富だから、美味しくなるらしいんだよね」

「へぇ？」

「食べてみたい？それなら捕まえてやるけど？」

「えっ！いいです！可哀想だもの…」

「何言ってんだよ。綾芽が朝飯で焼いた魚だって種類は違うけど、同じ魚なんだぜ？」

「そうだけど…。折角気持ちよさそうに泳いでるのに…」

「今朝の切り身に魚だって、気持ち良く泳いでた所を網に掛けられて絞められたんだぜ？」

「うっ…」