お嬢様♡レッスン
第51章 Lesson 11♥調査しましょう
「二人して、なぁに仲良く話してんの?」
速水が後ろからやって来て、腰を屈めて水中を見ている二人の顔を覗き込んだ。
「リュウ兄!聞いてくれよ!綾芽がベラを食べた事がないって言うから、捕ってやろうかって言ったら、『可哀想』って言うんだぜ?」
白河は綾芽に言動に少し呆れたようにそう言った。
「だって…」
「綾芽ちゃん?綾芽ちゃんが食べている、鳥さんも豚さんも牛さんも魚さんも、お店に売られる前は何処かで生きていた動物なんだよ?」
速水が諭すように言うと、綾芽は顔を赤く染めて『それは分かってます』と答えた。
そんな事は分かっている。
唯、普段口にしている物は、自分の為に殺された物ではなく、不特定多数の人間の為に殺された物。
今、目の前の魚を捕る事は、自分の為に殺される。
それが、何となく嫌だったのかも知れない。
それは偽善だと分かっては居るのだが。
「じゃあ、何でさ?」
「何ででしょう…。自分の為だけに殺すのが嫌なの…」
速水が後ろからやって来て、腰を屈めて水中を見ている二人の顔を覗き込んだ。
「リュウ兄!聞いてくれよ!綾芽がベラを食べた事がないって言うから、捕ってやろうかって言ったら、『可哀想』って言うんだぜ?」
白河は綾芽に言動に少し呆れたようにそう言った。
「だって…」
「綾芽ちゃん?綾芽ちゃんが食べている、鳥さんも豚さんも牛さんも魚さんも、お店に売られる前は何処かで生きていた動物なんだよ?」
速水が諭すように言うと、綾芽は顔を赤く染めて『それは分かってます』と答えた。
そんな事は分かっている。
唯、普段口にしている物は、自分の為に殺された物ではなく、不特定多数の人間の為に殺された物。
今、目の前の魚を捕る事は、自分の為に殺される。
それが、何となく嫌だったのかも知れない。
それは偽善だと分かっては居るのだが。
「じゃあ、何でさ?」
「何ででしょう…。自分の為だけに殺すのが嫌なの…」