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お嬢様♡レッスン

第51章 Lesson 11♥調査しましょう

「そんな顔すんなよ?泣きてぇのはコッチだっつーの!」

「ごめん…」

「それは何に対する『ごめん』なんだよ?」

「色々とごめん」

「答えになってねぇよ!」

「私ね、皆と居ると楽しいよ?お兄ちゃんや友達と居るみたいで…。でも、私…好きな人が居るの」

「知ってる。見てれば分かる」

「え…?私、そんなに分かり易い?」

「そうでもねぇけど…。多分、俺が綾芽を好きになったからだと思う」

「………」

綾芽は、白河の言葉に何と返せば良いのか分からなかった。

唯、言葉を口にすれば、涙が零れてしまいそうだった。

”片想い”

それがどんなに苦しい事か、今の綾芽には、痛い程良く分かる。

「綾芽?」

「………」

「ごめんな?苦しませて。お前は俺達の事を考える必要なんて無いんだ。お前は、お前の好きな人の事だけを見てればいい。リュウ兄も俺も、お前が幸せになってくれるのが、一番嬉しいから…」

白河の言葉を聞いて、我慢していた涙が堰を切って零れ落ちた。


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