お嬢様♡レッスン
第53章 主と執事
「あの子の心はあの子の物だ。私がどうこう出来る立場ではない。最終的にはあの子が決める事だ」
「はい…」
「何か言いたい事はないのかい?『旦那様は葛城に肩入れし過ぎじゃないのか』とかこの際、僕の悪口でも何でもいいから言ってみなさいよ!」
中々本音を言おうとしない高月に痺れを切らした宗佑は、珍しくイライラして素を出してしまった。
それなりに高月に心を許した証拠でもある。
「は?」
宗佑が素を出すのは何度か目にしているが、それは綾芽か葛城、若しくは古くからの使用人達の前でだけだと思っていた。
自分の様な最近入って来た者の前では決して見せる事はないだろうと思っていた高月は、自分の前だけでそれを曝け出した宗佑に目を丸くした。
「最近のキミは面白くないよ!前は何かをしでかしそうな雰囲気を隠そうともしないから面白かったのにさ?」
「あの…。旦那様?」
「すっかり感情を表に出さなくなって…。いや、綾芽の前では出してたのかもしれないけどさ?」
一方的に捲し立てる宗佑に高月は目を白黒させる。
「はい…」
「何か言いたい事はないのかい?『旦那様は葛城に肩入れし過ぎじゃないのか』とかこの際、僕の悪口でも何でもいいから言ってみなさいよ!」
中々本音を言おうとしない高月に痺れを切らした宗佑は、珍しくイライラして素を出してしまった。
それなりに高月に心を許した証拠でもある。
「は?」
宗佑が素を出すのは何度か目にしているが、それは綾芽か葛城、若しくは古くからの使用人達の前でだけだと思っていた。
自分の様な最近入って来た者の前では決して見せる事はないだろうと思っていた高月は、自分の前だけでそれを曝け出した宗佑に目を丸くした。
「最近のキミは面白くないよ!前は何かをしでかしそうな雰囲気を隠そうともしないから面白かったのにさ?」
「あの…。旦那様?」
「すっかり感情を表に出さなくなって…。いや、綾芽の前では出してたのかもしれないけどさ?」
一方的に捲し立てる宗佑に高月は目を白黒させる。