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お嬢様♡レッスン

第54章 Lesson 12♥お絵描きしましょう

そのまま、速水は先端を擽る様に、軽いタッチでクルクルと尖りの廻りをなぞる。

「んん…」

綾芽は身動ぎするが、まだ起きる気配はない。

速水はもう少し力を加えて、絵筆を尖りの上で何度も往復させてみる。

すると綾芽の身体がビクンと跳ね、彼女の目がパチリと開いた。

「ああん!」

「あ。起きた?」

そう言いながら絵筆を動かす速水。

「やぁ…!速水さん、何を…?」

「動いたら『お仕置き』って言ったでしょう?だからお仕置きしてるんだよ?」

速水は絵筆で尖りを撫で続ける。

「あっ!いや…っ」

綾芽は身を捩って抵抗する。

「じっとしてて。これはお仕置きなんだからね?」

「でもっ!」

「約束を言いつけを破ったのは綾芽ちゃんでしょ?」

「は…い」

確かに、非はこちらにある。

綾芽は観念し、速水の言葉に大人しく従う事にした。

「ふふ…。いい子だね」

速水は綾芽の頭を撫でると、また絵筆を動かし始めた。

クリクリと濡れた絵筆が、尖りの上を往復する。

それは濡れた舌に舐められているようで、そうではない不思議な、そして淫らな感覚だった。

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