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お嬢様♡レッスン

第6章 Lesson 1♥自分の身体を知りましょう

「基本的には、姿勢を崩さず真っ直ぐお座りになっていらっしゃいますので、正しいと言えば正しいのですが、お座りになる際、本日の様なスカートをお召になっている場合はスカートを少し摘んでお座りになるともっと上品に見えるかと存じます」

「こう…ですか?」

綾芽は葛城に言われた通り、スカートを摘んで座ってみせる。

「スカートはバサバサさせない!」

「は、はい!」

「軽く摘んで、そう、ゆっくりです。違う!のろのろし過ぎない!」

「はっ、はいっ!!」

「ドスンと座らない!」

「はいぃぃぃ…」

「返事は短く!」

「はい!」

「結構!」

(吃驚した──っ!急にどうしちゃったの?)

「次にお座りになった時の脚の位置ですが…」

そう言いながら葛城は綾芽の足元に跪くと、綾芽の脚に触れた。

「脚は片側へ自然に流し、足はこう、膝頭よりも少し前へ出します」

「ひゃん!!」

「何ですか?変な声を上げて…」

「す、済みません。擽ったかったものですから…」

そう言って綾芽が肩を竦めると、葛城は目を細める。

綾芽の反応に、葛城は少しだけ意地悪をしてみたくなった。

ひょっとしたら、高月もそうだったのかも知れないと葛城は思う。

「ほう?擽ったい、と。それではこれはどうですか?」

そう言って葛城は綾芽の足の甲をそっと撫でた。

「きゃっ!」

「擽ったいですか?」

綾芽の目を見つめながら撫で続ける葛城。

「く…擽ったい…です…」

「それではこれは?」

葛城は綾芽から視線を逸らさず、彼女の足を持ち上げると、滑らかな足の甲に口付けを落とす。

「あっ!」

綾芽の身体がピクリと震える。

葛城はそのまま足の甲に舌を這わせる。

勿論、視線は綾芽の目を捉えたままで。

「やっ!葛城さんっ」

綾芽は自分を捉えて離さない葛城の視線と、先程迄とは打って変わった彼の色香に胸が高鳴るのを感じた。

その間にも葛城の口付けは、足首、ふくらはぎの内側へとどんどん上ってくる。

「私は先程、何と言いましたか?」

「え?」

「嫌なら一言命じて下されば宜しいのですよ?」

吸いつくような音を立てながら、葛城の脚への口付けは続く。

(嫌じゃない…嫌じゃないけど…恥ずかしい…)

「どうしました?続けても宜しいのですか?」

そう言いながら葛城は綾芽のフレアスカートを捲り上げた。

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