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食事を進めながら、会話をするものの、その会話の内容等、頭に入って来ない。

脚の間の振動は、次第に大きくなっていく。

そして極め付けは、速水の手が綾芽の敏感な豆を指でなぞり始めた事だった。

”クチュ、クチュ、クチュ”

「ねぇ、何か変な音がしない？」

速水は皆の意識が、綾芽の脚の間を濡らす蜜の音に向くように誘導する。

（やだ！速水さん！止めて!!）

綾芽は祈るような気持ちで、速水の横顔を見つめる。

「え？何が？」

「しっ！ほら、聞こえない？」

皆が口を閉じ、音に集中すると、微かなモーター音と粘度の高い水音が聞こえて来た。

”クチュ、クチュ、クチュ”

”ヴィ─────ン”

「これって…？」

皆の視線が綾芽に集中する。

（いやっ！こっち見ないでっ!!速水さん、止めてお願いっ!!）

綾芽はギュッと目を瞑るが、それが返って彼女の感覚を研ぎ澄ませてしまう。

男達に視線が針の様に綾芽を突き刺すのを肌で感じ、それが彼女の胸の先端を尖らせる。

そして、身体中から汗が吹き出し、速水の描いたペイントが、少しずつ溶け始めた。