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お嬢様♡レッスン

第60章 Lesson 13♥誘惑してみましょう

(なっ!何ですと~!?)

「お兄ちゃん『そうだね』って答えてくれたよね?一緒に入ってくれるんでしょ?」

「えっ?そ…それは…」

黒崎は焦った。

聞いていなかったとは言え、何と言う受け答えをしてしまったのだろうかと。

折角、他の事を考えて気を落ち着かせていたと言うのに。

黒崎は綾芽が嘘を吐いている事に気付いていなかった。

(ふふっ。焦ってる、焦ってる。お兄ちゃんて本当にからかい甲斐があるよね)

「ごっ!ゴメン!聞いてなかったらから無効にして」

「私とお風呂に入るのがそんなに嫌?」

「嫌と言うか…。その…俺には刺激が強いと言うか…」

「だったら、目隠しすれば?」

「え?」

「それなら見えないし…。ね?」

にっこり笑う綾芽。

その顔は黒崎に『拒否権はない』と言っているようだった。

かくして、黒崎は綾芽と一緒に1階の大浴場で風呂に入る事になってしまったのだった。


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