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お嬢様♡レッスン

第60章 Lesson 13♥誘惑してみましょう

”サァァァァ…”

シャワーの音が聞こえ、それが止むと湯船に濡れた足音が近付き、”ちゃぷん”と湯面の揺らぎを感じる。

(えっ?えぇぇぇぇ!?綾芽ちゃん、マジで入って来たのか!?)

そう思うと、心拍数が上昇し、身体が熱くなってくる。

黒崎が身を固くし緊張しているのを綾芽は感じた。

湯面を波立たせない様に綾芽はゆっくりと黒崎に近付く。

黒崎は、下半身に集まり出した血液を散らす様に、懸命に萎える様な事はないかと頭を稼働させる。

コメディ映画のシーンを思い出してみたり、老婆の裸を想像してみたり。

ありとあらゆる”萎える”シチュエーションを考え出してみる。

彼は、その事に夢中になり、綾芽がすぐ傍まで近付いた事に気付かないでいた。

綾芽は黒崎に近付くと、彼の背後から首に腕を回した。

逃げられない様にする為である。

「うわっ!?」

黒崎が大きな声を上げ、”ザブン!”と湯面を大きく揺らした。

「お兄ちゃん、捕まえた」

綾芽の息が掛かり、黒崎の耳を擽る。

背中に押し付けられた綾芽の柔らかい膨らみ。

一生懸命散らした血液が、再び下半身に集中する。

「あっ…あっ…綾芽ひゃん?」

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