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お嬢様♡レッスン

第60章 Lesson 13♥誘惑してみましょう

情けなくも声が裏返り、更には噛んでしまう黒崎。

そんな様子の黒崎の耳元で、綾芽がクスクスと笑い、彼の耳を更に擽る。

「そんなに緊張して、どうしたの?」

「あ、綾芽ちゃん!離れて?俺、何しでかすか分からないよ?」

「じゃあ、しでかさない様に縛ってあ・げ・る」

綾芽はそう言うと、黒崎の腕をナイロン製のボディタオルで後ろ手に縛り上げた。

「えっ?えっ?」

4歳も年下の女の子に簡単に自由を奪われてしまった黒崎。

彼は、『何とも情けない』と自分で思わずは居られなかった。

しかし、期待に分身が膨らんでいる事も事実である。

『もしも』の事があった時の為に、泡風呂にしておいて良かったと黒崎は思った。

どちらにしろ、黒崎は目隠しをしていて、何も見えていないのだが。

人間は、五感の内の1つを制限される事により、他の感覚が研ぎ澄まされる様になっているらしく、今、黒崎は触感が著しく敏感になっていた。

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