テキストサイズ

お嬢様♡レッスン

第62章 お嬢様の行方を追え!

「結構です。それでは、明日から私の下で一から仕事を覚えて貰います。いいですね?」

「はい!」

「宜しい。それでは、今日の所は疲れたでしょうから、もうお休みなさい」

「はい。有難うございます」

白河は立ち上がると敬礼をし、葛城の部屋を後にした。

葛城は扉が閉まると、パソコンを起動し、東乃宮グループの不動産売買の情報を調べ始めた。

綾芽は宗佑の友人の別荘に遊びに行っていると思っていたが、どうやらそうではないらしい。

白河が『綾芽の仕事に付いて行っただけ』と言ったからだ。

そうなると、自分が知らない範疇であれば、先ず、会社で買い上げた土地である事は間違いない。

明日の朝までに見つけて、それを宗佑に突き付け、自分を綾芽の元に送って貰う様に願い出るのだ。

白河達は新幹線で広島まで移動したという情報は掴んでいる。

恐らくは瀬戸内海の浮かぶ島の何れかだろう。

無人の島を一島買い上げたのか。

それとも人の住む島の一部を買い上げたのか。

場所を絞り込めただけでも、ゴールはぐんと近くなった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ