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お嬢様♡レッスン

第67章 サプライズ!?

「駄目です…!」

「駄目ですか?」

「だって、まだ聞きたい事がいっぱいあって…」

「それじゃあ、立ち話もなんですから、座って話をしましょう」

そう言うと葛城は、近くのソファに綾芽を座らせ、その隣に彼も腰を下ろした。

両腕を綾芽の腰に回し、彼女を抱きかかえるように。

「先ずは何からお話すれば宜しいですか?」

綾芽の顔を覗き込み、葛城が尋ねてくる。

その顔が近くて。

そして瞳が優しくて。

綾芽の心臓はドキドキと高鳴る。

「あの…。家庭教師と言うのは…?」

「今までの教科は乗馬以外は全て私が担当致します。乗馬は、今まで通り杜若がお教えします。お嬢様専任の執事は、恐らく杜若がなるでしょう。白鳥館には執事は置かず、高月が見る事になるのではないでしょうか?」

「リクが専任?」

「はい。ですが、彼は学生ですし、また、オリンピック選手候補です。ずっと貴女についている訳にはいかない」

「そうですね…」

今までは、辛うじて皆で交代していたから、勤まっていた様なものだ。

「そこでですが…」

何かを言い渋っている様な葛城の態度に、綾芽は素直に尋ねる。

「どうかしましたか?」

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