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お嬢様♡レッスン

第68章 葛城のイチャラブ計画Ⅰ

「綾芽様…。私は今、このまま死んでもいいと思える程、幸せです」

「死んじゃ駄目です。私が一人になっちゃいます」

「そうですね。貴女を一人になんて出来ません」

「そうですよ?これから、ずっと、ずぅっと一緒に居て下さいね?」

「はい。勿論です」

「もっと、沢山召し上がって下さいね?はい」

綾芽がそう言って差し出すスプーンを嬉しそうに頬張る葛城に、彼女の心はまたもやキュンと疼く。

大人の男性にこんな事を言っては失礼なのかも知れないが、綾芽は葛城を『可愛い』とさえ思ってしまう。

きっと、彼がこんな姿を見せるのは自分だけだと自尊心が擽られた。

「それでは、私も…。綾芽様、はい」

葛城が自分のスプーンを差し出す。

何だろう。

食べさせるのは、そこまで恥ずかしくはないが、食べさせられるのは、ちょっぴり照れくさい。

綾芽はそう思いながら、彼の差し出すスプーンを口に入れた。

「綾芽様…。お口の端に…」

そう言うと、葛城が親指で綾芽の口の端に垂れたシチューを拭い、それをペロっと舐める。

綾芽の目を見つめながら。

それが扇情的で、綾芽の胸がドキドキと早鐘を打つように鳴り響いた。


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