無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

葛城の顔がゆっくりと近付いてくる。

綾芽は、彼の瞳に吸い寄せられるように自分も顔を近付け、彼の唇に自分のそれを重ねた。

「ん…」

彼女は葛城の唇をしたでなぞる。

葛城はそれを受け入れる為に、唇を開き彼女を招き入れる。

逃げたり、追いかけたりと舌で戯れながら、綾芽は葛城のシャツの釦に手を掛けた。

そして、口付けの角度を何度も変えながら、少しずつ釦を外していく。

彼女は釦を外し終えると、身頃の前を開け、彼の肌に直に触れる。

綾芽は唇を離すと『私だって、葛城さんを襲っちゃいたいくらい好きです！』と言って、唇を下へと下ろして行った。

「綾芽様、無理をなさらなくても…」

「無理なんかじゃ、ありません！エッチをする事が愛する事全てではないですけど…。葛城さんを想って、一人エッチしちゃうくらい、貴方の事が好きなんです」

綾芽が少し恥ずかしそうにそう言うと、葛城は目を見開いた。

「私を想って何回されたのですか？」

「え？それは…」

（そんなの恥ずかしくて言えないよ…）

「教えて下さい」

「………。３回…です…」

「最初は、私が貴女の部屋を訪ねた時…ですね？」

「はい…」