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「私も詳しい事までは、まだ伺っておりません。取り敢えず、貴女をお世話する様にと言い付かっただけですから」

ヘンリーはそう付け加えた。

「そうですか…。私は何をすればよろしいのでしょうか？」

「とりあえず、ご主人様が戻られるまでに、入浴とお着換えを。只今準備致します」

そう言うと、ヘンリーは浴室へと消えて行った

綾芽は改めて、部屋の中を見回す。

大きなソファに重厚な家具類。

カーペットはフカフカで。

この部屋は、それなりに財のある者でなければ、利用出来ないだろう事が伺える。

「準備が整いましたので、こちらへどうぞ」

ヘンリーに導かれて浴室に入ると、広々とした空間が広がっていた。

真っ白な大理石の床と壁。

外壁側には大きな窓があり、バルコニーへと出られるようになっている。

そして床に埋め込まれた、大きな浴槽ではボコボコと泡が弾けていた。

「お手伝いします」

ヘンリーはそう言うと、綾芽が来ているドレスに手を掛ける。

「え？」

そう思った瞬間には、そのドレスは床に落ちていた。

そして手際良く、あっと言う間に全裸にされてしまったのだった。