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お嬢様♡レッスン

第84章 ロートマン子爵の謀

「フレデリク。お前、女性を抱いた事はあるの?」

「なっ!何を急に…」

「いや、お前は女性を毛嫌いしてるみたいだから心配になってね」

「別に、兄さんには関係ないだろう?それこそ、『僕のセックス・ライフに口を出されたくない』よ」

フレデリクはそう言うと頬を膨らませてそっぽを向く。

「ははは。ゴメン。そうだね。お前は子を残さなきゃいけない訳でもない。女性と恋愛しようが、男性と恋愛しようが、それはお前の自由だ」

「別に僕は…」

「僕は男性同士でもお互いが本気で想いあっているのなら、良いと思うよ?イートンでは珍しくもなかったし…」

「兄さんも、誰かとそうなった事あるの?」

「僕はないかな。告白はされた事があるけど…。男性をセックスの対象としては見れないかな」

「そうなんだ」

「でも、もしお前がそうだとしても、お前はお前なんだから、僕の見方は変わらないよ?」

「嫌だな、兄さん。僕だってそんな気はないよ?」

「そう?まあ、好きな人が出来たら、僕に紹介してね?」

「うん…。出来たらね」

「それじゃあ、荷物を片付けておいで?僕は桜子の所に戻るから」





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