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お嬢様♡レッスン

第88章 戸惑いのお坊ちゃま

(いいや、そんな筈はない)

兄を想う時───。

兄のシャワーの後の濡れた髪が滴る妖艶な姿を。

自分の事を目を細めて見つめ、唇を撫でる思わせぶりな兄を。

色っぽい兄の仕草を想い出す度に、自分の股間は熱くなり、脈打っていた。

兄に抱かれたい───。

もし、母の影を求めていたのだとしたら、そんな風になるものだろうか?

しかし、今。

綾芽の感触を思い出し、兄を想う時と同様に股間が熱くなっている。

女性に対してそんな反応を示したのは初めてで。

フレデリクは戸惑っていた。

取り敢えず脈打つ熱を放つ為、彼はそれに手を伸ばす。

(違う!あの女の恐怖に怯える顔を見るのが楽しくて、それで興奮しているだけだ!)

フレデリクは、自身の欲棒を擦りながら、そう言い訳をする。

兄はどんな気持ちで女を抱くのだろうか。

兄の事がもっと知りたいだけ。

そう自分に言い聞かせる。

フレデリクは兄を思い浮かべ、気持ちを切り替える。

兄の少し冷たい掌が、自分の欲棒を包み、擦り上げているところを想像する。




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