
お嬢様♡レッスン
第89章 執事の計略Ⅳ(ヘンリー編)
ビクン!!
綾芽は、突然全身を駆け巡った快感に因って身体が跳ねた瞬間、意識がハッキリと覚醒した。
さわ…さわわ…
何かが両胸の尖りを撫で、それが甘い快楽の波となって全身に拡がる。
「はぅっ!」
尖りを撫でられる度に、綾芽の身体はビクビクと跳ね上がった。
柔らかい何かは、綾芽の尖りの上を何度も何度も往復し、その度に身体の疼きが身体の中心に溜まって行く。
この感覚は、前にも体感した事が合った様な気がする。
しかし、それを考えようと思っても、送られる快感がそれの邪魔をする。
「んぁっ!ああん!」
強過ぎる快楽に抗おうと手足をバタつかせるが、自由に動かない事で自分が拘束されている事に気付いた。
おまけに視界も遮断されている様だ。
何も見えない。
それが、綾芽の恐怖心を煽る。
すると、先端を撫でている何かの動きが止まった。
だが、撫でられていたそこはジンジンと痺れ、痛い程に尖っているのを綾芽は感じる。
「こんなに尖らせて…厭らしい方ですね?」
そう言って声の主はくつくつと喉の奥で笑う。
「ヘンリーなの?お願いです…。こんな事は止めて下さい」
