『お嬢様♡レッスン』第91章「お坊ちゃま、ひと夏の恋」　655ページ

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お嬢様♡レッスン

第91章お坊ちゃま、ひと夏の恋

「じゃあさ、ナンパしに行こうぜ？」

そう言ってチャールズがニヤリと笑う。

「はぁ？大体、キミはステディが居るんだろ？彼女に悪いと思わないのか？」

「堅い事言うなよ。ひと夏のアバンチュールなんて良くある事だろ？」

ハッキリ言えば、女性にはやはり興味が持てない。

しかし、あの気持ちの良い体験はまたしてみたいと思う気持ちはある。

16歳になり、兄の計らいで社交の場に出入りするようになると、様々な女性からアプローチを受けた。

恐らく自分が誘えば脚を開く女は少なくはないだろうと自負している。

中々『イエス』と言わないフレデリクにチャールズは痺れを切らして『自信がないのかい？』等と挑発してくる。

「自信ならあるさ。恐らく、その気になれば僕の方がキミよりモテると思うよ？」

フレデリクはチャールズの挑発に載るようにそう答えると、チャールズは笑みを深くし、『じゃあ、行こう』と言って彼の背中を押した。

フレデリクは面倒な事になった。

そう思いながらも、不思議とワクワクしている自分に気付く。

フレデリクはチャールズの兄に借りた、大人びた洋服に着替えて、友人と夜の街へと繰り出したのだった。