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お嬢様♡レッスン

第91章 お坊ちゃま、ひと夏の恋

しかし、フレデリクは1時間もしない内に、チャールズの挑発に載ってしまった自分を悔やんだ。

ナンパに不慣れなフレデリクの為に、チャールズが女性二人組に声を掛けてくれたのだが、会話が弾まない。

フレデリクは勉強と乗馬、そして読書以外に特に興味のある事を持っていなかった。

チャールズの方を見ると、話題の映画や好きな音楽について盛り上がっている様だ。

チャールズが声を掛けた女性の内、比較的美人の方を彼は譲ってくれたのだが、会話をしてみても知性が感じられない。

かと言って、フレデリクも彼女を楽しませるような会話が出来る訳でもない。

彼女の年齢は20歳でアジアの国からの留学生だと言う事は聞いた。

スタイルと顔はいいと思う。

本物なのかどうかは怪しいが。

唯、何故だかは分からないが、彼女に興味が持てない。

やはり自分は男が好きなのだろうか?

そう考えて周囲を見回してみたが、男と愛を囁き合う自分を想像すると全身が不快さで粟立つ。

どうやら兄以外の男性には興味は持てない事は確かな様だ。





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