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お嬢様♡レッスン

第91章 お坊ちゃま、ひと夏の恋

「そうだけどさ、好きな人の事を知りたくないのか?」

「好きかどうか、未だ分からないって言っただろ?」

溜息を吐きながら、フレデリクはソファに身を沈める。

今日は、慣れないナンパも体験し、疲れていた。

「彼女には明日の朝にでも紹介するから、今日のところは、もう休みなよ」

確かにフレデリクの顔には疲れが貼り付いているようだ。

チャールズは仕方が無いと言う様に、首を竦め『お休み』と言ってフレデリクの部屋を後にした。

フレデリクは友人が去った後、暫く天井を見つめていた。

自分は彼女とどうなりたいのか。

愛されたいのか。

愛したいのか。

母の影を求めているのか。

一人の女性として求めているのか。

疲れた頭で考えてみても、答え等出る訳がない。

そう思い、彼はソファから立ち上がると、熱いシャワーを浴び、ベッドに潜り込む。

ふかふかの寝具に包まれて、フレデリクは眠りの国へと旅立つのであった。


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