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お嬢様♡レッスン

第91章 お坊ちゃま、ひと夏の恋

「取り敢えず、きちんと会話をする事だね。今のまま逃げていては、欲しいものは手に入らないよ?」

そう言ってチャールズはフレデリクの肩を叩いた。

頑張れよ。

そう気持ちを込めて。

「有難う」

フレデリクは友人の励ましに感謝すると、すくっと立ち上がる。

「桜子と少し話してくる」

「ああ…。それじゃあ、僕は帰るとするよ」

そう言ってチャールズも立ち上がる。

「何で?来たばかりじゃないか」

「僕が居たら、キミは僕に甘えるだろう?それじゃあ、駄目だからだよ。困った事があったら、メールして」

「分かった。ヘンリーに送らせる」

「ああ、大丈夫だよ。車なら呼んでおいたから」

「本当に桜子を見に来ただけなのか?」

「うん。それからキミの女性に対する態度を確かめにね。僕のアドバイスを忘れるなよ?」

「ああ。有難う。キミが友人で本当に良かったと、心から思うよ」

「ははっ!いつもレポートを見せて貰ってるお返しだよ」


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