
お嬢様♡レッスン
第91章 お坊ちゃま、ひと夏の恋
フレデリクが謝ると、綾芽は身を起こして首を横に振った。
「許して…くれる…の?」
「今更…でしょう?」
確かに、あんなに淫らに身体を繋いでおいて、触れただけの口付けに謝るのはおかしな事なのかも知れない。
それでも、薬のせいではなく、自発的に彼女を求めたのはこれが初めてなフレデリクにとっては、これが彼女とのファースト・キスの様なものだった。
「そんな…もんなの?」
「え?」
「キミにとって男と寝るのも、キスをするのも大した事ないって事?」
「そんな事ない!」
「あの時はキミも僕も正常じゃなかった。でも、今は正常だ!初めて自分から女性に口付けしたのに…」
「ごめんなさい。私が気にしたら、貴方の負担になるのかと思って…」
「気にしてよ!そりゃあ、僕は年下だし、兄さんみたいに優しくもないけど…。キミに何とも思われないのは…」
そこまで言って言葉を飲み込んだ後、フレデリクは小さく『嫌だ…』と呟いた。
彼の言葉に目が零れそうな程、大きく見開く綾芽。
彼女の唇が『まさか…』と震えながら動く。
「その『まさか』だよ。どう言う訳か、僕はキミの事が…好きらしい」
「許して…くれる…の?」
「今更…でしょう?」
確かに、あんなに淫らに身体を繋いでおいて、触れただけの口付けに謝るのはおかしな事なのかも知れない。
それでも、薬のせいではなく、自発的に彼女を求めたのはこれが初めてなフレデリクにとっては、これが彼女とのファースト・キスの様なものだった。
「そんな…もんなの?」
「え?」
「キミにとって男と寝るのも、キスをするのも大した事ないって事?」
「そんな事ない!」
「あの時はキミも僕も正常じゃなかった。でも、今は正常だ!初めて自分から女性に口付けしたのに…」
「ごめんなさい。私が気にしたら、貴方の負担になるのかと思って…」
「気にしてよ!そりゃあ、僕は年下だし、兄さんみたいに優しくもないけど…。キミに何とも思われないのは…」
そこまで言って言葉を飲み込んだ後、フレデリクは小さく『嫌だ…』と呟いた。
彼の言葉に目が零れそうな程、大きく見開く綾芽。
彼女の唇が『まさか…』と震えながら動く。
「その『まさか』だよ。どう言う訳か、僕はキミの事が…好きらしい」
