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お嬢様♡レッスン

第91章 お坊ちゃま、ひと夏の恋

フレデリクの告白を受けて、綾芽は彼に近付くと、彼の頭を包む様に抱き締めた。

「有難う、フレデリク。貴方の気持ちは嬉しい…。でも、私は…恐らく、日本に大事な人が居るの…。今は思い出せないけど」

「兄さんじゃ…ないの?」

「ウィルに惹かれていた事は事実だけど、思い出したの。だから安心して?貴方からウィルを奪ったりしないから…」

そう言って綾芽はフレデリクの頭を撫でる。

「ちょっと!僕の話を聞いてた?僕が好きなのはキミなんだ。兄さんを奪われるとか、今はそんな事は関係ないんだけど?」

フレデリクは頭を撫でている彼女の腕を掴むと、いきり立ってそう言った。

その剣幕に押される綾芽。

「言葉で言って分からないなら、身体で伝えるけど?」

そう言うとフレデリクは、綾芽を押し倒し、自分の下へ組み敷いた。

「んっ!」

フレデリクは激しく彼女の唇を奪う。

女性の身体を知ったばかりの彼は、自分の昂りを抑える事が出来ない。

「ちょっ!ちょっと待って!フレデリク!!」

綾芽は何とか彼を鎮めようともがく。

彼女がもがけばもがく程、彼の興奮は高まって行く。

「お願い!話を聞いてっ!!」



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